「SHORT PEACE」
短編オムニバス作品なので好みが分かれそうですが、カトキロボ好きとしてはやはり「武器よさらば」が一番よかったです。次点は「九十九」かな。
しかし映像技術としては特に目新しいものもなく、「日本」にまつわる物語を幅広いテイストで描きましたという以上の印象はなし。
「武器よさらば」で良かった点はスモークや砂煙の表現。
思考戦車・ビーム・UAVなどなどワクワクするアイテムがいっぱい出てきて、歩兵が戦車に立ち向かう戦闘シーンはかなりアツい。
一方でカットが雑というか、ミラー越しに戦車を探すシーンや地下で挟み撃ちにするシーンなど、人物に寄っているのに寄り添ってない視点が多かったように思います。「火要鎮」の絵巻を横スクロールするような視点は面白かったですが、すぐに通常の視点に切り替わってしまったのが惜しかった。
一貫して絵巻視点を採用して、その中で小さな人物たちが躍動するという描き方でも面白かったかと。
…と思ったら、それらしいことは「大砲の国」でやってましたね(笑)